虫たち その1

みなさんは、虫が好きですか?

ぼくは好きですが、いも虫と毛虫は少し苦手です。


いちばん、身近に出会える生き物は、虫たちかも知れませんね。
世界には、約95万種の虫がいると云われ、そのうち日本には約10万種の虫がいるといわれ、まだまだ見つかっていない虫たちもいるそうですから、地球上は虫たちの世界なのかも知れません。

 

玄関を出ると、お庭があって、公園があって、田畑があって、木があって、川があって、池があって、森があって、たくさんの虫たちに出会えると思います。
もっと小さな世界に目を向けると、お花や草だったり、木の中や皮だったり、落ち葉の下だったり、土の中だったり、水の中だったり、いろいろなところで、それぞれの虫たちは生きていることに気づきます。

 

虫たちに出会うには、虫たちの好きな環境や食べ物を見つけることが大切です。
そして、日本には、世界でもめずらしい春、夏、秋、冬の季節があります。
その季節ごとで出会える虫たちが違うのも楽しみの一つかも知れませんね。

 

 一年で一生を終えてしまう種類も少なくありません。

小さくて弱くて、いのちがはかないので、きれいに感じたり、動くことに感動したり、捕ってみたり、観察や飼育をしてみたくなるのかも知れませんね。

 

みんながたくさん遊んでも虫たちの世界には関係がないくらい、たくさんの虫たちが暮らしてゆける自然環境を残してゆきたいものです。

 


イシノミ、シミの仲間

長い触覚と3本の尾があり、体は鱗粉におおわれています。はねを持たない原始的な昆虫で、はねを持つ昆虫の祖先に最も近いグループと考えられています。幼虫と成虫は、ほぼ同じ体型です。

 


カゲロウの仲間

現在生きている羽のある昆虫の中では、最も起源が古いグループです。体は柔らかく、大きな前羽と小さな後羽があり、口は退化しています。幼虫は水中に暮らし、腹部のえらで呼吸しています。羽化すると亜成虫になり、さらに脱皮して成虫になります。

 


トンボの仲間

細長い体で、頭部には、するどい大あごと短い触角、とても大きな複眼があります。

羽は大きく、網目状の翅脈(しみゃく)に支えられています。

幼虫はヤゴと呼ばれ、ほとんどの種類の幼虫が水中に暮らします。

成虫も幼虫も、ほかの昆虫などをつかまえて食べます。

 


キリギリス、バッタの仲間

カラフトキリギリス
日本では北海道オホーツク海側の原生花園の一部にしかいない種類です。
チッ、チッと鳴きます。
 

ヒガシハネナガキリギリス

主に東日本で見られます。

下に動画がありますので、鳴き方や鳴き声を見てみてください。

ニシキリギリス
西日本にいるキリギリスです。

つかまえたよ~

コオロギ
だんだん秋が近づいてきました。
スズムシやコオロギも風情があります。

カンタン

とても小さなバッタの仲間で、きれいな声を聞かせてくれるのですが、見つけるのが大変です。簡単ではないです。

夜に鳴くバッタたちの観察会の様子です。

下の動画は、クツワムシとアオマツムシを観察しているところです。

カマキリ

三角型の頭で、目の色は夜には黒くなります。

前脚で狩りをします。


セミの仲間

羽は膜状で、屋根型にたたみ、左右の羽は重なりません。羽と体の間に、隙間ができます。すばやく飛び立つことができます。

成虫も幼虫も細長い口吻(こうふん)で植物の汁を吸います。

作物などにつくヨコバイもこの仲間です。

 

エゾハルゼミ

北海道の初夏が来たことを告げるセミ、九州でも涼しい高山にいます。

エゾゼミ
北海道では夏に鳴きます。
もし、セミをつかまえて、触れたら、

おなかを見てみてください。
オスとメスがわかります。

エゾゼミの背中の模様は、なんだかアイヌ文化の模様(モレウ)に似ているな~と思ったことがあります。
(左切手写真の左)

クマゼミ
西日本にいます。
とても大きいセミで、鳴き声も大きいです。
都市化や温暖化で、どんどん北へと分布が広がっているとも云われています。

雨の日

ニイニイゼミは木の葉のうら側にいました。

セミの抜け殻

セミの抜け殻は、どんなところにあるでしょうか?
種類によって、大きさも違いますので
見てみてください。
日本の夏は、セミたちの声で風情があるといえるかも知れません。

下の写真たちはエゾハルゼミの羽化の様子です。


カメムシの仲間

長い口吻(こうふん)を持ち、植物の汁や動物の体液を吸います。

羽は背中に密着してたたまれ、前羽の膜状の部分だけ左右が重なって、後ろ羽をおおいます。

グループにより、独特の匂いをだします。

 

カメムシ
 このエサキモンキツノカメムシは、
フルーツのような匂いがします。
 背中にあるハート模様が かわいいですね。

アカスジキンカメムシ

ヨコヅナサシガメ

さわると危険です。
どんどん分布を広げているそうです。

タガメ
池などに暮らし、小魚やカエルたちを食べるのですが、現在、とても数が少なくなっています。
(写真:ほたる館にて)

オオアメンボ

アメンボをつかまえたら、匂いをかいでみましょう。
甘い匂いがしますよ。
(写真はおたまじゃくしと一緒です)


虫たち その2に続きます。