海のようす


北海道の海


北海道オホーツク海の流氷

北緯43度、世界最南端で流氷が接岸します。

これは、ロシア・アムール川河口でできた氷が、さむい北西の季節風によって冷やされ、どんどん大きくなり、南方向、つまり北海道オホーツク海沿岸へと到達するものです。

むかしは、船が通れなくなって冬の漁業ができないため、また冬の冷え込みが大きくなるため、じゃまものとされていました。
人のいのちをうばう、とても危険なものだったのです。

 

近年になって、流氷には川から注ぐ栄養(特に有機質や鉄分など)があり、海の恵みとなっていることがわかってきました。
春になると融けてしまいますが、その分、春にはプランクトンが大発生します。

そのことをアイスアルジーと呼びます。


オホーツク海は、ほかの海と比べて塩分が薄いことも、氷の発達にかかわっていることがわかってきました。
流氷大回転など不思議な現象があることもわかってきました。

 

 

宇宙の人工衛星から見た、
北海道オホーツク海の流氷の姿。
黄色く見えているのが流氷です。

 

MODIS/RGB
2016年2月24日11:55

北海道の新聞には、このように流氷の状況が、毎日、掲載されています。

1月、このように流氷はやってきます。
飛行機より撮影。
(オホーツク紋別市沖)

船は陸揚げされています。

低気圧の通過などにより海が大荒れの時に流氷は一気に近づくこともあります。

知床半島と流氷。観光砕氷船がゆく。

観光砕氷船から見た流氷です。
これは、まだまだ薄い氷です。

接岸した流氷と斜里岳

夕方の網走から見た流氷と知床半島

朝の気温は、マイナス20℃。

とてもさむいため、日の出などのときに蜃気楼(しんきろう)が見られることがあります。

あばしりの気温計(8:00)

マイナス20℃

このような寒さの中を、オホーツクっ子たちは登校します。

水平線上の蜃気楼
 
日中に見られることもあります。

明治時代から気象台で観測されてきた資料の一部です。
流氷の勢力が少なくなっていることが

わかります。
温暖化の影響なのでしょうか。



下に動画を用意しましたので、ご覧ください。迫力がありますよ。

流氷明け、絶品な寒ウニ漁の様子。

流氷明けのケガニは、これまた絶品です。

オホーツク海のホタテ貝は有名ですね!


ときに流氷は海底や湖の漁具などを痛めることもありますが、流氷の恵みは計り知れません。


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